胆管がんは、胆管の内側の粘膜に発生する悪性腫瘍です。初期症状がないので手遅れになりがち。早期発見が大切です。
胆管とは肝臓と十二指腸をつなぐ管のことで、肝臓で作られた胆汁を十二指腸に流す役割があります。
胆管がんは、胆管の内側の粘膜に発生する悪性腫瘍です。
胆管は肝臓の中を通る「肝内胆管」と肝臓の外側を通る「肝外胆管」がありますが、肝外胆管から発生したガンを胆管ガンと呼んでいます。肝内胆管から発生したものは、胆管細胞ガンと呼んでいます。
初期症状はほとんどありません。
胆管がんが進んでくると、黄疸(閉塞性黄疸)、白色便、黄疸尿、痒みなどの症状がでてきます。
つまり、胆管がんで胆管内がつまってくると、胆汁が流れなくなり、逆流して血管内に浸透します。血管内に胆汁が入ると、黄疸(胆汁中に含まれるビリルビンという黄色い色素のため皮膚が黄色くなる状態)になります。
胆管がつまって胆汁が腸内に流れてこないので、便の色がクリーム色っぽくなります。
また、血液に浸入した胆汁で血液中のビリルビン濃度が高くなると、尿中にビリルビンが混じり、尿の色が茶色っぽく濃くなります。
胆汁には胆汁酸という物質も含まれていて、これが血管に入り込むと皮膚の痒みが現れることがあります。
胆管がんは、がんの中でも少数派でがん全体の5%程度です。60才以上の人に多く、男性に多いという特徴があります。
他の主要な臓器と異なり、がんを患っても、なかなか症状が出にくいです。
腹痛や倦怠感、体重減少で見つかることもありますが、これは非常に稀なケースです。
人間ドックや健診で早期の段階で見つけられたとしたら、それはとても幸運なことといえます。
早期であれば手術による治療が可能ですが、進んでいる場合は、胆汁の流れを復活させたり、肝臓にチューブを入れて外部に胆汁を排出させる処置をとるなどの療法が中心となります。
せすので、根本的に治療するには、早期発見をするしかないのが実情です。
早期で発見するのは難しいのですが、胆管がふさがり始めると血液中のγ−GTPやLAP、ALPといった酵素の値が上昇するので、血液検査によるチェックは可能のようです。会社の健診や人間ドックでこれらの値が上昇していたら、エコーやMRIで膵胆管の状態を見る精密検査を受けることが重要です。
胆管がんが進行して胆管内がふさがれてくると、胆汁が流れなくなり、逆流して血管内に浸透します。血管内に胆汁が入ると、黄疸(胆汁中に含まれるビリルビンという黄色い色素のため皮膚が黄色くなる状態)になります。また、この状態が長引くと、細菌が血液中に入り込んで、敗血症(はいけつしょう)を起こすこともあります。敗血症は細菌が血液中に入り込んで最近が増殖している状態で、中毒症状やほかの臓器に二次感染を起こす重い病気です。症状としては高熱、寒さ、ふるえ、発汗などがおこります。重症の場合は血圧低下やショックを起こすこともあります。病気の経過中に古江を伴った高熱がおこったら敗血症を疑ってすぐにお医者さんの支持を受けることが大切です。
※胆管がん、敗血症についてのより正確な情報は病院などでご確認ください。